2007年 01月 21日
施設用キッチン |
老人介護施設「鶴舞乃城」に製造・納品したキッチンです。介護アドバイザー高口さんの基本コンセプトを基に設計したものです。高齢者の方が調理に参加できるように、またその作業を施設の方が見守りをしやすいように調理台を移動式にしました。シンクは車椅子にも対応できるように二段シンクを設計、寸法決定までには何度か利用されるおばあちゃんにヒアリングしました。
そのことにより、コンロとシンクの間に調理台をはさむ格好になります。ステン天板が移動の際にぶうlからないように、またキャビネット同士がすれて傷つかないように頭を悩ましました。また、作業中に調理台がむやみに動かないように固定方法も必要でした。IHコンロ操作板とキャビネットとの取り付けも既製品ではありませんので、隙間が生じ、グリル部分の新たな設計が必要でした。
老人施設用キッチンの設計は初めてでしたが、介護現場を知り尽くす高口さんの意見・要望を何とか形にしようと、一つ一つクリアしてこの形ができたものです。
今後、2月はじめにはキッチン背部に家電収納および食器棚の納品・施工があります。
それが完了してキッチン部分の最終デザインが見えてきます。現在ラストスパートで製造中です。
by canproyoshikawa
| 2007-01-21 13:38
| プロダクトデザイン