2011年 04月 10日
ハンス・コパー展 |
昨日から始まった「ハンス・コパー展」、早速静岡市美術館へ出掛けてきました。
丁度私が高校、美大そして社会へ出て何も分からないまま無我夢中の頃、
1960~70年代に、実はイギリスで造られていた造形です。
新鮮な感動です。形と共にその色彩、そして何度も塗り重ねられたような肌・・・
インパクトの強い造形ながら静かな存在感。
ハンス・コパーの創作した造形なのに、紀元前、いやもっと太古の宇宙に
既に存在したかのような自然な感覚すら感じさせます。
昨年、8月24日にNHK教育TV「日曜美術館」にて「そして不思議な形だけが残った―世紀の陶芸家ハンス・コパー」というタイトルで放映されました。
以来、現実にその物を見るのが夢でした。
ハンス・コパーは「どう作るかではなく何故作るか」を生涯問い続けた作家でした。
HOWではなくWHYが大切だとロイヤルアカデミー大学院で生徒に
いつも語ったということです。
姜 尚中さんの、「何故作るかを問う事は、何故生きるかを問う事に繋がる」
という言葉はコパーの作品を深く理解した人の解釈として心に響きます。
陶芸の世界でのパートナーであった「ルーシー・リー」の世界も少しではありますが
同時に見ることができました。次回はもっとたっぷりと「ルーシー・リ―の世界」に、
できれば「ルーシー・リーとハンス・コパー 二人の世界」に浸りたいものです。
by canproyoshikawa
| 2011-04-10 07:51
| プロダクトデザイン